親子ら海の危険も学ぶ

 素潜りでサザエを捕獲できる伊東市主催の磯遊び体験会が20日、同市の新井白砂海岸で始まった。地元の家族連れらが参加し、楽しみながら海での遊び方やマナー、危険などを学ぶ。27日まで。

 

 サザエは漁業権により普段は採取が禁止されているが、体験会向けにいとう漁協が協力してサザエを放流した。参加者は約50メートル四方の指定区域内で捕獲に挑戦できる。
 初日は市内の親子連れら12人が、水着やゴーグルを着用して水深1~2メートルほどの海に入った。貝を発見すると、海底まで潜って素手で捕った。夢中で海の中を観察し、捕獲したサザエは頭上に掲げて参加者同士で見せ合っていた。
 
 市立宇佐美小の男児(5年)は「貝の表面はゴツゴツしていて、岩と見分けることができた。海の中でサザエを見るのは初めて」と興奮した様子で話した。
 体験会に先立ち、漁協職員らが海での正しい遊び方を説明した。漁業権対象の魚や貝の捕獲は密漁になることや、毒を持つ生物がいることを紹介した。
 
 体験会は午前10時~午後2時。参加料2千円。サザエは10個まで持ち帰れる。