中国は前回のアジア大会で8大会連続の総合1位となった。そのためか中国の人たちは今回のアジア大会で金メダルを幾つ獲得できるかにそれほど大きな関心は示していない。
もちろん中国人が注目する種目もある。とりわけ水泳
ペア水着で中国の孫楊と韓国の朴泰桓(パク・テファン)による世界でもトップレベルの対決には、中国でも大きな関心が集まっている。女子バレーボールの韓国、中国、日本のライバル対決もそうだ。さらに体操での中国と日本の団体戦は中国で国民的注目を集めるとみられる。
中国人に「今回のアジア大会で一番関心のある種目は何か」と尋ねると、恐らく「水泳」と答える人が一番多いだろう。孫楊と朴泰桓による世界トップレベルの中長距離自由形対決に大きな期待を寄せているからだ。
これまでアジア大会といえば中国、韓国、日本が引っ張るいわゆる3強の構図だった。この3カ国の卓越した
水着 三点セット競技力は、東南アジアをはじめとする他のアジア諸国にとっては羨望(せんぼう)の対象であり、お手本でもあった。もちろんこの3カ国は他のアジア諸国とのスポーツ交流にも力を入れている。
今年4月にベトナムのハノイが2019年アジア大会の開催放棄を宣言すると、中国国内がざわつき始めた。南京市はアジア大会を開催する能力があると自ら名乗り出たが、メディアを通じてこのことを発表すると、市民が大きく反発したため、南京市は誘致を断念した。その後、中国ではどの都市もアジア大会の開催に名乗りを上げていない。
その理由は2010年の広州大会だ。当時、大会の誘致に成功した広州市は1200億元(約2兆1000億円)という巨額の予算を投入し、都市の再開発と競技場建設に乗り出した。その影響で広州は都市全体が工事現場のようになり、交通も大混乱した。さらに大会期間中、広州市長だった万慶良氏が汚職の疑いで取り調べを受け、市民の反発は最高潮に達した。広州でのこれら一連の出来事は、後に中国人がスポーツイベントの開催に否定的な考えを持つ大きなきっかけになった。
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