初島―熱海12キロ遠泳

 熱海市初島から熱海サンビーチまで12キロの海を3人1組で泳ぎ切る「第67回初島・熱海間団体競泳大会」(同市主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が4日行われ、伊東高水泳部が2時間35分03秒で5連覇を果たした。

 

 3人が10メートル以内を維持し、4時間以内に泳ぐルール。10歳の小学生から67歳まで県内外の30組90人が出場したが、6組がタイムオーバーで完泳できず、途中棄権も6組出る「荒れた」大会となった。南西の風5メートル、波1・5~2メートルのうねりのある厳しい条件下、泳者は伴走船の指揮者の励ましを背に力泳した。
 伊東高は、最終盤まで過去20回の優勝経験を誇る大学生チーム慶応葉山(東京)と激しい競り合いを展開し、約1分の差で勝利を手にした。2年連続で泳いだ3年古牧佳一朗主将(17)は「中盤まで負けていたが、先輩たちが築いた記録を後輩につなげなければ、と頑張った」と語り、3年内山雅貴さん(18)、2年高栖翔さん(17)と喜びを分かち合った。