8日から有明スポーツセンター(東京都江東区)で開催されていた「2014ジャパンパラ・ゴールボール競技大会」が10日、最終日を迎え、決勝戦で日本女子代表Aチームがオーストラリア代表を5-0で完封、金メダルを獲得した。ゴールボールのジャパンパラ大会は今回が初開催であり、優勝した日本Aチームは初代女王になる。他に日本代表Bチームが参加し、3チームでの対戦だった。
Aチームは予選リーグを6戦全勝で突破。決勝戦では体格で勝るオーストラリアチームを相手に、前半を2-0で折り返すと、後半も持ち味の堅いディフェンスからの丁寧にコースをついた攻撃で得点を重ね、リードを広げて逃げ切った。
優勝した日本Aチームの主将
水着 三点セット、浦田理恵は、「日本の皆さんにゴールボールを生で見て応援していただけることは、私たち選手のモチベーションもすごく上がること。緊張もするが、そのプレッシャーを感じながら、どこまで自分たちがやれるかというところに挑戦できる貴重な機会をいただき、感謝している。今大会のチームとしての目標はパーフェクト(無失点)での全勝優勝。勝利という目標は達成できたが、予選で2失点。世界はもっと強い。今後は勝ち方にこだわって、もっと貪欲にゼロ(点)で抑え、1点でも多く得点を重ねていかねばならないと、いい刺激になった大会だった」と振り返った。
日本代表のヘッドコーチで、今大会ではAチームを率いた江黒直樹ヘッドコーチは、「今大会には、(若手主体の)Bチームは強化、トップチームは(各選手が)複数ポジション(をこなす)というテーマをもって臨んでいた。若い選手が海外の選手とこれだけの試合を戦えたことは大きな収穫。複数ポジションのトライについては各選手の個性を生かした攻め方、守り方という点で課題が見えたが、(全体的に)いい大会だった」と総括した。
ジャパンパラ大会は、日本障がい者スポーツ協会が競技団体と共催で開催する国内最高峰の競技大会で、国内における競技力向上と記録の公認を図ることなどを目的に陸上競技や水泳
ペア水着など一部競技で実施されてきたが、ゴールボールでは今年度、初めて実施された。2012年のロンドン・パラリンピック競技大会で金メダルを獲得した日本女子チームの競技力のさらなる向上などが目的で行われるという。\