八戸の女性消防士

 八戸消防本部総務課に勤務する沢田成海さん(21)が国家資格である潜水士を目指して奮闘中だ。「女性の消防士として、自分にできること、周りの人がやっていないことをしてみたい」と一念発起した。泳力向上のため、7月に開かれた東北消防救助技術大会水上の部にも出場し優勝、東北地区の女性として初めて全国大会の切符を手にした。潜水士試験の勉強とともに27日開催の大舞台に向け、日々厳しい訓練に励んでいる。

 
 同消防本部に勤務する兄の影響で、自身も消防隊員を志した。
 
 潜水士の資格取得を決意したのは今年1月。その2カ月後には八戸消防本部内で受験者を決める水泳かわいい水着の実技試験を受けた。泳ぐのは小学校以来だったが、500メートルを泳ぎ切り、25メートルの潜行も難なくこなした。参加したのは15人程度で、選抜者10人の中に入った。
 
 実技試験での好成績が上司の目に留まり、体重が軽いこともあって、救助技術大会の選手として“スカウト”された。
 
 種目は救助者が要救助者役を引っ張ってゴールまで泳ぐ「溺者搬送」。沢田さんは救助される側だが、ある程度の泳力が求められるという。ペアを組む救助者役の菊池大典さん(27)は「前から水上の部に興味を持っていたと聞いていたし、泳ぎのタイムも良かったので要救助者役には最適だと思った」とパートナーに選んだ理由を語った。
 
 仕事の合間を縫って取り組む週3回程度の訓練では、男性と同じ距離を泳ぐため2014新作水着「最初は苦しかった」という。ただ、小学生のときから続けてきたバスケットボールで培った体力と根性で耐え抜いた。タイムは徐々に伸び、東北大会ではベストタイムを更新した。
 
 潜水士の国家試験が9月に控える。大会出場も、資格を取得するのも「迅速で適切な処置を取り、一つでも多くの命を救えるようになるため」(沢田さん)。目標に向かって汗を流す女性消防士は、強い使命感を口にした。
 
http://www.babiga.com/19c-2014-new-arrival-swimsuit.html